総会屋の役割

大下英治氏の経済マフィアを読み終えました。

かつて総会屋というのは、
こんなにも企業と密接な関係があったとは知りませんでした。
今で言うなら、隙間産業とでも言うべきでしょうか。
びっくりしたのは、総会屋にも与党と野党があるってこと、
企業が雇うのは与党総会屋。
総会を荒らすのが野党総会屋。
企業は結局どちらにもお金を支払ってた訳ですね

隙間産業ではあるが、こんなにも人脈を広げられる職業?
も他には無いのではないかと思います。

色んな企業の幹部と友好を持ち、政治家とも友好を持つ。
この著書、経済マフィアに登場する小川薫氏が良い例だと思います。
ピンクレディーまで作りだしちゃうんだから凄いですよね。

今では法律で規制がかかり、総会屋の活動はできないみたいですが、
ある意味、総会屋がいたからこそ、企業の不正を暴き、監視役としての役割
を果たしていたとも言えるかもしれません。

そうやって日本は高度成長を遂げてきたのです。
不況のこの世の中、ひょっとしたら総会屋のような存在が必要なのかもしれません。